カフェインレス デカフェ ノンカフェイン 違い|妊娠中や夜の選び方

カフェインレス デカフェ ノンカフェイン 違い

残暑がまだ続く8月の終わり、夜になると少しだけ風が涼しくなってきました。「夜はカフェインを控えたい」「妊娠中でも紅茶の時間を楽しみたい」というお声を、この季節はとくに多くいただきます。そこで今回は、混同されがちなカフェインレス・デカフェ・ノンカフェインの違いを、選び方と淹れ方まで含めて丁寧に整理します。

カフェインレス・デカフェ・ノンカフェイン、3つの言葉の違い

この3つはお店の棚でも並んで使われているため、同じ意味だと思われがちです。けれども厳密には「もともとカフェインを含まない飲み物」と「カフェインを含む茶葉から後から取り除いた飲み物」という、出発点の異なる言葉です。ここを押さえておくと、ご自身の目的に合う一杯をぐんと選びやすくなります。

デカフェ・カフェインレスは「取り除いたもの」

デカフェとは、もともとカフェインを含む茶葉やコーヒー豆から、カフェインを取り除く加工をしたもののことです。日本では「カフェインレス」もほぼ同じ意味で使われ、一般に元の状態からカフェインを90パーセント以上除去したものに用いられることが多い表現です。つまり、ごく微量のカフェインは残っている、という点が大切なポイントになります。

除去の方法にはいくつかあり、水と活性炭を使う方法、二酸化炭素を高い圧力で液体に近い状態にして抽出する方法などが知られています。とくに二酸化炭素を使う方法は、紅茶らしい香りの成分を比較的残しやすいとされ、近年よく採用されています。デカフェの紅茶は「香りが弱い」という印象を持たれることもありますが、加工技術の進歩によって、以前よりも茶葉本来の風味が感じられるものが増えてきました。

ノンカフェインは「はじめから含まないもの」

一方のノンカフェインは、原料の段階でカフェインを含まない植物から作られた飲み物を指します。ルイボス、カモミール、ペパーミント、ローズヒップ、ハイビスカス、レモングラスといったハーブや果実がその代表です。これらは茶の樹(カメリア・シネンシス)とは別の植物なので、そもそもカフェインが含まれていません。加工でカフェインを減らしているわけではないため、含有量はゼロと考えて差し支えありません。

ちなみに、麦茶やそば茶、黒豆茶なども穀物が原料のためノンカフェインです。反対に、ほうじ茶や玄米茶は茶の樹の葉を使っているので、量は少なくてもカフェインを含みます。「お茶」という言葉でひとくくりにせず、原料で見分けるのがいちばん確実です。

呼び方原料カフェイン量味わいの傾向
デカフェ茶葉・コーヒー豆(加工あり)ごく微量残る紅茶らしい渋みと香りを楽しめる
カフェインレス茶葉・コーヒー豆(加工あり)ごく微量残るデカフェとほぼ同義で使われる
ノンカフェインハーブ・果実・穀物含まない華やかな香りや自然な甘みが中心
低カフェイン茶葉・穀物など通常より少なめほうじ茶など、香ばしさが持ち味

飲み物別カフェイン量の目安を知っておく

「紅茶はコーヒーよりカフェインが多い」という話を耳にしたことはありませんか。これは茶葉の乾燥状態で比べた場合の話で、実際に飲む一杯(浸出液)で比べると印象が変わります。紅茶は茶葉の使用量が少なく、湯で薄まるため、同じ量を飲むならコーヒーより控えめになるのが一般的です。以下はおおよその目安としてご覧ください。

飲み物100ミリリットルあたりの目安カップ1杯(150ミリリットル)換算
コーヒー(浸出液)約60ミリグラム約90ミリグラム
紅茶(浸出液)約30ミリグラム約45ミリグラム
煎茶約20ミリグラム約30ミリグラム
ほうじ茶約20ミリグラム約30ミリグラム
デカフェ紅茶数ミリグラム程度数ミリグラム程度
ルイボス・カモミールなど0ミリグラム0ミリグラム

数値はあくまで目安で、茶葉の量、湯の温度、抽出時間によって変わります。同じ茶葉でも、蒸らし時間を長くすればカフェインもタンニンも多く溶け出します。抽出時間と味の関係は紅茶 蒸らし時間|茶葉別の目安と好みに調整する淹れ方でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

妊娠中・授乳中の方の選び方

妊娠中のカフェインについては、海外の公的機関が1日あたり200から300ミリグラム程度を上限の目安として示している例があります。日本国内では明確な基準値は定められていませんが、控えめにという考え方が一般的です。ただし体調や体質は人それぞれですので、心配な点は必ずかかりつけの医師や助産師にご相談ください。

そのうえで選択肢を整理すると、「紅茶の香りをどうしても楽しみたい方はデカフェ」「カフェインをまったく摂りたくない方はノンカフェイン」という分け方が分かりやすいと思います。当店では妊娠中の方に向けたマタニティ向けのお茶や、原料からカフェインを含まないノンカフェインのお茶をご用意しています。

当店のティーサロンでお客様からよく聞かれるのは、「妊娠中の友人に紅茶を贈りたいけれど、失礼にならないでしょうか」というご相談です。そんなときは、香りの華やかなハーブティーの詰め合わせをおすすめしています。カップに湯を注ぐだけで香りが立ち上がるので、飲み物としてはもちろん、香りそのものを楽しんでいただける贈り物になります。ジョイオブティー ノンカフェイン ハーブティー7枚お試しパックは、まず好みを探したい方にちょうどよい枚数です。

就寝前・夜のリラックスタイムに選ぶなら

カフェインは摂ってから体内で半分に減るまでに数時間かかるといわれています。そのため、夕方以降に飲むものを見直すだけでも、夜の過ごし方は変わってきます。夜のカップにおすすめしたいのは、やさしい甘みや清涼感のあるノンカフェインのお茶です。

いろいろ試したい方には、ハーブティーのカテゴリルイボスティーのカテゴリもご覧ください。季節の変わり目は好みも変わりますので、数種類を常備しておくと、その日の気分で選ぶ楽しみが増えます。

ノンカフェインをおいしく淹れるコツ

「ハーブティーは味が薄い」と感じたことがある方は、湯温と時間を見直してみてください。紅茶よりも長めに、しっかり熱い湯で抽出するのが基本です。ハーブや果実は葉茶に比べて成分が溶け出すのに時間がかかるため、3分では香りが開ききらないことが多いのです。

種類湯温抽出時間ひとこと
ルイボス100度5〜8分長めでも渋くなりにくい
カモミール100度5〜7分蓋をして香りを逃さない
ペパーミント100度5〜7分冷やす場合は濃いめに
フルーツ系ハーブ100度8分前後酸味と甘みが後から出る
デカフェの紅茶95〜100度3分前後通常の紅茶と同じ要領で

もうひとつ、店頭でよくお伝えしているのが「蓋をする」ことの大切さです。当店のティーサロンでも、カモミールやミントをお出しするときは必ずポットに蓋をしています。香りの成分は湯気とともに逃げてしまうため、蓋の有無で仕上がりの印象がはっきり変わるのです。マグカップで淹れる場合は、小皿を一枚のせておくだけでも違います。ジョイオブティーのようなマグカップ用のティーバッグなら、この方法で手軽に本格的な香りが楽しめます。

また、水筒に入れて持ち歩く場合は、抽出後に茶葉やティーバッグを必ず取り出してください。入れっぱなしにすると時間とともに渋みが強くなります。詳しくは紅茶 水筒 持ち運び|変色と渋みを防ぐ入れ方のコツでご紹介しています。

よくある質問

Q. デカフェの紅茶はカフェインが完全にゼロですか。

A. いいえ、ごく微量が残ります。一般にデカフェやカフェインレスと表示されるものは、元の状態から90パーセント以上を取り除いたものを指します。まったく摂りたくないという場合は、ルイボスやカモミールなど、原料からカフェインを含まないノンカフェインのお茶をお選びください。

Q. 自宅で紅茶のカフェインを減らす方法はありますか。

A. 最初に注いだ湯を短時間で捨てる方法が知られていますが、この方法では香りや旨みの成分も一緒に流れてしまい、味わいが大きく損なわれます。おいしさを保ちたいのであれば、はじめからデカフェ加工された茶葉やノンカフェインのハーブティーを選ばれるほうが確実です。

Q. 子どもと一緒に飲めるお茶はどれですか。

A. カフェインを含まないルイボスやフルーツ系のハーブティーは、お子さまとご一緒に楽しんでいただきやすい選択肢です。夏の終わりのこの時期は、濃いめに抽出して氷で冷やし、家族で分け合う方も多くいらっしゃいます。ただしハーブの種類によっては体質に合わない場合もありますので、少量から試していただくと安心です。フルーツハーブティーもあわせてご覧ください。

Q. 贈り物として選ぶなら、どんな組み合わせが喜ばれますか。

A. カフェインを控えている方への贈り物では、種類の異なるハーブティーを組み合わせた詰め合わせが安心です。相手の好みが分からない場合でも、複数の香りが入っていれば「どれかは気に入っていただける」という安心感があります。プチギフトなら、ちょっとしたお礼にも使いやすい大きさです。

まとめ

  • デカフェとカフェインレスは、茶葉やコーヒー豆から後からカフェインを取り除いたもので、ごく微量が残ります。
  • ノンカフェインは、ルイボスやカモミールなど原料からカフェインを含まないお茶を指します。
  • 紅茶の浸出液のカフェインは100ミリリットルあたり約30ミリグラムで、コーヒーのおよそ半分が目安です。
  • 妊娠中や就寝前は、香りを楽しみたいならデカフェ、まったく控えたいならノンカフェインという選び分けが分かりやすい方法です。
  • ハーブティーは100度の湯で5分以上、蓋をして蒸らすと香りが立ちます。
  • 数種類を常備しておくと、その日の体調や時間帯に合わせて選ぶ楽しみが広がります。

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