貝をかかないアフタヌーンティーの作法|英国式マナー入門

「アフタヌーンティーに招かれたけれど、作法がわからなくて不安……」。せっかくの優雅なひととき、マナーを知らないせいで落ち着かないのはもったいないことです。この記事では、英国の伝統的なアフタヌーンティーの基本的な作法を、わかりやすくご紹介します。難しく考える必要はありません。要点さえ押さえれば、堂々と楽しめます。

アフタヌーンティーとは ― そもそもの成り立ち

アフタヌーンティーは、19世紀の英国で生まれた習慣とされています。当時の貴族は夕食が遅く、昼食から夕食までの長い空腹を埋めるため、午後の時間に紅茶と軽食を楽しむようになったのが始まりと言われています。やがてそれは社交の場となり、洗練された作法とともに英国文化の象徴へと発展していきました。

知っておきたい、基本の作法

1. ティーフードは「下から上へ」

三段のスタンドで供される場合、下段から上段へと食べ進めるのが基本です。一般的に下段はサンドイッチなどの塩気のあるもの、中段はスコーン、上段はケーキなどの甘いものが配置されます。味の軽いものから濃いものへと進む、理にかなった順序です。

2. スコーンは「ナイフで横半分に割る」

スコーンはナイフで切るのではなく、手で横半分に割るのが伝統的とされています。そして一口ずつ、その都度クロテッドクリームとジャムを塗っていただきます。最初から全体に塗ってしまうのは上品とは言えません。なお「クリームが先か、ジャムが先か」は英国でも地方によって流儀が分かれる、有名な論争です。デヴォン式はクリームが先、コーンウォール式はジャムが先。どちらが正解ということはなく、好みで楽しんで構いません。

3. ティーカップの持ち方

カップは取っ手を親指と人差し指でつまむように持ち、中指を添えて支えます。小指を立てる必要はありません。むしろ立てすぎは気取りすぎとされることも。ソーサー(受け皿)は、立食や低いテーブルの場合はカップとともに持ち上げ、高いテーブルではソーサーをテーブルに置いたままカップだけを持ち上げます。

4. 紅茶をかき混ぜるときは「前後に静かに」

スプーンでかき混ぜるときは、カップの中でぐるぐる回すのではなく、6時から12時の方向へ前後に静かに動かすのが上品とされています。混ぜ終えたスプーンはカップの向こう側のソーサーに置きます。カチャカチャと音を立てないことが大切です。

5. ナプキンは膝の上に

席についたら、ナプキンは二つ折りにして折り目を手前にし、膝の上に置きます。口を拭うときは内側を使い、中座する際は椅子の上に置くのがスマートです。

大切なのは「同席者と楽しむ心」

こうした作法はすべて、もとをたどれば同席する人と心地よく時間を過ごすための知恵です。細かいルールに縛られて緊張するよりも、会話を楽しみ、お茶とお菓子を味わう ― その姿勢こそが、もっとも美しい作法と言えるかもしれません。

※作法には国・地域・店舗により様々な流儀があり、本記事は一般的な一例をご紹介するものです。

ご自宅でアフタヌーンティーを楽しむなら

お店で楽しむのも素敵ですが、ご自宅で気軽に英国気分を味わうのもおすすめです。ロンネフェルトでは、ご家庭で本格的なアフタヌーンティーを楽しんでいただけるセットをご用意しています。

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