アフタヌーンティーの正しい楽しみ方とマナー|起源から作法まで徹底解説

アフタヌーンティーとは、ただお茶を飲む習慣ではありません。時間をかけて丁寧に淹れた紅茶と、それを引き立てるお菓子や軽食を、会話とともに楽しむ——19世紀イギリス発祥のこの文化は、今も世界中で愛されています。本コラムでは、アフタヌーンティーの歴史と正しい作法、そして紅茶の選び方まで丁寧にご紹介します。

アフタヌーンティーの起源

アフタヌーンティーの歴史は1840年代のイギリスに始まります。当時、昼食と夕食の間が長く、午後に空腹を感じた第7代ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが、侍女たちとともに紅茶と軽食を楽しむ習慣を始めたとされています。やがてこの習慣は上流階級のサロン文化として広まり、女性たちが社交・情報交換を行う重要な場となりました。

19世紀末にはホテルやティールームにも広がり、階級を超えた文化として定着。現在では「本物の紅茶と上質なひとときを楽しむ」という精神そのものが、アフタヌーンティーの本質として受け継がれています。

正式なアフタヌーンティーの構成

本格的なアフタヌーンティーには、3段のティースタンドが使われます。それぞれの段に盛られるものには意味があります。

  • 最下段(セイボリー):フィンガーサンドイッチや軽食。最初にいただく塩味のお料理
  • 中段(スコーン):温かいスコーンにクロテッドクリームとジャムを添えて。クリームファーストかジャムファーストかは地域によって異なります
  • 最上段(スイーツ):プチケーキやマカロン、季節のパティスリー。最後にいただくデザートの位置づけ

知っておきたい基本のマナー

アフタヌーンティーには、品格ある作法がいくつかあります。難しく考える必要はありませんが、知っていると場の雰囲気をより楽しめます。

  • ティースタンドは下から食べ始める:セイボリー→スコーン→スイーツの順が基本です
  • カップは持ち手に指を通さない:取っ手を「つまむ」ように持つのが正式なスタイルです
  • スコーンは手で割る:ナイフで切るのではなく、手でそっと割るのが作法です
  • ティースプーンは置いてから飲む:かき混ぜたらカップの奥側にスプーンを置き、スプーンを持ったまま飲まないようにします
  • おかわりは遠慮なく:ティーポットに残っている場合は自由に注ぎ足してOKです

アフタヌーンティーに選びたい紅茶

アフタヌーンティーに合わせる紅茶は、食事・スイーツ両方と調和するバランスの良いブレンドが最適です。強すぎず、香り高く、何杯でも飲み続けられる心地よさが理想。アールグレイのような柑橘の香りを持つブレンドや、アッサム系のコクのある茶葉はフードとの相性が良く、アフタヌーンティー向きと言われています。

ミルクを合わせる場合は、タンニンが豊富でコクのある茶葉を選ぶと、ミルクに負けない味わいになります。逆に繊細なフレーバーティーはストレートでゆっくりと味わうのがおすすめです。

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