ハーブティーの種類と選び方|香りと味で選ぶ単体ハーブの違い一覧

ハーブティーの種類と選び方

朝晩の冷え込みが深まり、温かい飲みものが恋しくなる季節になりました。ハーブティーを始めてみたいけれど、初めての方は種類の多さでどれを選べばよいか迷いやすいものです。今回は単体ハーブの香りと味の違いを一覧で整理し、選び方の軸と100℃で淹れる基本の手順までご案内します。

この記事の要点

  • ハーブティーはチャノキ以外の植物を使った飲みもので、純粋なハーブのみのものには基本的にカフェインが含まれません。
  • 種類は花系・葉系・実やがく系・種子系の4系統に整理でき、好きな香りの系統から選ぶと迷いにくくなります。
  • 湯は必ず100℃の沸騰直後を使い、蓋をして5〜8分蒸らし、濃さはハーブの量と蒸らし時間で調整します。

ハーブティーとは|紅茶との違いをまず整理

紅茶・緑茶・烏龍茶は、いずれも「チャノキ(学名カメリア・シネンシス)」という同じ茶の木の葉から作られます。発酵(酸化)の度合いによって紅茶になり、緑茶になる、というわけです。一方でハーブティーは、チャノキ以外の植物——花、葉、茎、実、根——を乾燥させて湯で抽出した飲みものの総称です。英語圏では「ティザン」「ハーバルインフュージョン」と呼び分けることもあります。

この違いは実用面でも大切です。チャノキを使っていない純粋なハーブティーには、基本的にカフェインが含まれません。夕方以降や、カフェインを控えたい時期の一杯として選びやすいのはこのためです。ただし「ハーブティー」と名のつく商品でも、緑茶や紅茶をベースにハーブや花びらをブレンドしたものはカフェインを含みます。パッケージの原材料表示で、チャノキ由来の茶葉が入っていないかを確認するのが確実です。表示の読み方は紅茶のラベルで産地を見る方法でも触れていますので、あわせてご覧ください。

ハーブティーの種類一覧|単体ハーブの違いを表で比較

ハーブティーは大きく「単体(シングルハーブ)」と「ブレンド」に分かれます。まずは単体の個性を知っておくと、ブレンドを選ぶときにも「この香りが好きだからこの系統」と見当がつくようになります。代表的なハーブの香りと味わいを整理しました。

ハーブ使う部位香りの印象味わい・水色向くシーン
カモミール花青りんごを思わせる甘い香りまろやかで丸い。淡い黄金色夜のくつろぎ・ミルク割り
ペパーミント葉強い清涼感のあるメントール香すっきり軽やか。淡い黄緑色食後・気分を切り替えたいとき
ルイボス葉・茎ほのかに甘く香ばしいこくがあり渋みが穏やか。赤褐色毎日の常飲・家族で分け合う一杯
レモングラス葉レモンに似た明るい柑橘香酸味は弱くさっぱり。淡い黄色昼下がり・油を使った食事の後
ハイビスカスがく香りは穏やかはっきりした酸味。鮮やかな赤見た目を楽しみたいとき
ローズヒップ実果実を思わせる穏やかな香りやわらかな酸味ととろみはちみつを添えた一杯に
リンデン(菩提樹)花・葉やさしい蜜のような甘い香りくせが少なく穏やか。淡い黄色ハーブティー初挑戦の方に
フェンネル種子甘くスパイシーな独特の香りほのかな甘み。淡い黄色食事の締めくくりに

この表を眺めると、ハーブは大きく「花系(やさしく甘い)」「葉系(すっきり清涼)」「実・がく系(酸味と色)」「種子系(スパイシー)」の4系統に分けられることが見えてきます。まずは自分がどの系統の香りを心地よく感じるかを知ることが、種類選びの出発点になります。

ハーブティーの選び方|3つの軸で絞り込む

軸1:好きな香りの系統から選ぶ

香水やお菓子で「甘い花の香りが好き」という方はカモミールやリンデン、「柑橘の爽やかさが好き」という方はレモングラスやレモンバーベナ、「清涼感がほしい」ならペパーミントが入り口になります。甘い香りが苦手で、酸味もあまり得意でないという方には、香ばしく丸みのあるルイボスが合わせやすい選択です。当店のハーブティーのカテゴリでも、この系統ごとに違う表情の商品をそろえています。

軸2:カフェインの有無で選ぶ

夜のひとときや、カフェインを控えたい時期には、チャノキを使わない純粋なハーブティーが向きます。ルイボスやカモミールは代表格で、就寝前にも選びやすい一杯です。カフェインの量そのものを意識して飲みものを選びたい方は、ノンカフェインのカテゴリから探すと迷いません。紅茶に含まれる成分との関係は紅茶のテアニンとはでも解説しています。

軸3:飲むシーンと時間帯から選ぶ

一日の流れに当てはめると選びやすくなります。朝は目が覚めるような香りのペパーミント、昼食後はレモングラスやフェンネル、午後の休憩には色の美しいハイビスカスやローズヒップ、夜はカモミールやルイボス——というように、時間で役割を分けておくと、複数の種類を無駄なく飲みきれます。1種類を大袋で買うより、まずは少量ずつ試したほうが好みが早く定まります。

単体とブレンド、どちらから始める?

ハーブティーが初めてなら、まずは単体を数種類試して「好きな系統」を確かめるのが近道です。単体は味の輪郭がはっきりしているため、好き嫌いの判断がつけやすいという利点があります。一方でブレンドは、尖った個性を別のハーブが受け止めて飲みやすく整えてある設計が多く、「ハーブティーは薬草っぽくて苦手」という方でも口に合うことが少なくありません。

ルイボスにバニラの香りを重ねたルイボスバニラのように、ハーブにバニラの香りを合わせた商品は、ハーブ特有の青い風味がやわらぎ、ミルクを加えてもおいしくいただけます。ティーベロップ ルイボスバニラ 5枚入りは、1枚ずつ個包装のティーバッグなので、職場や旅先にも持って行きやすい形です。いろいろな系統をまとめて試したい方には、ジョイオブティー ノンカフェイン ハーブティー7枚お試しパックのようなセットが便利です。

おいしく淹れる基本|湯温は100℃、蒸らしは長めに

ハーブティーで最も多い失敗は「香りが薄い」「味がぼやける」というものです。原因の多くは、湯の温度が下がっていることと、蒸らし時間が短いことにあります。花や葉、実を乾燥させたハーブは、紅茶の茶葉よりも成分が出るまでに時間がかかります。必ず沸騰直後の100℃の湯を使い、ポットやカップにしっかり蓋をして蒸らしてください。蓋をしないと、せっかく立ち上がった香りの成分が湯気とともに逃げてしまいます。

種類湯温湯量の目安蒸らし時間ポイント
花・葉のハーブ(カモミール、ミント等)100℃(沸騰直後)150〜200ml5〜7分必ず蓋をして香りを閉じ込める
ルイボス100℃(沸騰直後)150〜200ml5〜8分長めに置くとこくが増す
実・種子(ローズヒップ、フェンネル等)100℃(沸騰直後)150〜200ml6〜8分かたい部位はやや長めに
ハーブのティーバッグ100℃(沸騰直後)150〜180ml5分前後引き上げるときに絞らない

濃さの調整は、湯温ではなく「ハーブの量」と「蒸らし時間」で行います。香りが物足りなければハーブを少し増やし、えぐみを感じたら蒸らし時間を30秒ずつ短くしてみてください。ティーバッグは引き上げるときに絞らないことも大切です。絞ると渋みや雑味まで押し出されてしまいます。詳しくはティーバッグの淹れ方で絞らない理由をご覧ください。

晩秋から冬へ|今の季節に取り入れたい一杯

10月も最終日、名古屋でも日が落ちると空気がひんやりしてきました。この時期は、香りの強さよりも「体が内側から温まる感じ」を大切にしたい季節です。マグカップに注いだハーブティーを両手で包むだけでも、ひと息つけるものです。

おすすめの楽しみ方は3つあります。1つめは、カモミールに温めた牛乳を1:1で加えるミルク仕立て。花の甘い香りと乳のこくがよく合い、夜のくつろぎにぴったりです。2つめは、ルイボスにシナモンスティックを1本添える方法。冬らしいスパイス感が加わります。3つめは、食事が重くなりがちな年末に向けて、食後にペパーミントを1杯。口の中がさっぱりと整います。カモミールとペパーミントそれぞれの詳しい淹れ方は、カモミールティーの飲み方の記事でも紹介しています。

当店では、1杯分ずつ個包装されたティーベロップ カモミール 5枚入りとティーベロップ ペパーミント 5枚入りをそろえています。ティーベロップは平たいパッケージごとカップに入れて抽出できる形で、マグカップ1杯から気軽に淹れられるのが利点です。名古屋・栄の実店舗「ロンネフェルト・ティ・サロン・名古屋」でも、ハーブティーをご用意しています。

よくある質問

Q. ハーブティーにカフェインは含まれますか?

A. カモミールやペパーミント、ルイボスのように、チャノキ以外の植物だけを使ったものには基本的に含まれません。ただし、緑茶や紅茶をベースにハーブを合わせたブレンドにはカフェインが含まれます。原材料表示で茶葉の有無をご確認ください。

Q. ハーブティーが苦くなってしまいます。どうすればよいですか?

A. 蒸らしすぎと、ティーバッグを絞ることが主な原因です。蒸らし時間を30秒〜1分短くし、引き上げるときは静かに持ち上げて、絞らずに取り出してください。それでも強く感じる場合は、ハーブの量を少し減らして調整します。

Q. はちみつやミルクを加えてもよいですか?

A. もちろんです。カモミールやルイボスはミルクとの相性がよく、まろやかな味わいになります。はちみつは、淹れたてより少し落ち着いた飲み頃の温度で加えると香りが立ちやすくなります。酸味のあるハイビスカスやローズヒップにもよく合います。

Q. 初めてでどれを選べばよいか分かりません。

A. 数種類が少しずつ入ったセットから始めるのが確実です。お試しセットのカテゴリには、ハーブティーを含む飲み比べ向きの商品がそろっています。好みが分かってから、その種類を大きめの袋で買い足すのが無駄のない進め方です。

Q. ハーブティーの保存方法は?

A. 花や葉のハーブは香りが飛びやすいため、密閉できる容器に入れ、光と湿気、高温を避けて保管してください。個包装のティーバッグなら、開封後も1杯ずつ香りが守られます。

まとめ

  • ハーブティーはチャノキ以外の植物を使った飲みもので、純粋なハーブのみのものには基本的にカフェインが含まれません。
  • 種類は花系・葉系・実や がく系・種子系の4系統に整理でき、好きな香りの系統から選ぶと迷いません。
  • 選び方の軸は「香りの系統」「カフェインの有無」「飲むシーンと時間帯」の3つです。
  • 淹れるときは必ず100℃の沸騰直後の湯を使い、蓋をして5〜8分しっかり蒸らします。
  • 濃さは湯温ではなくハーブの量と蒸らし時間で調整し、ティーバッグは絞らずに引き上げます。
  • 初めてなら単体を少量ずつ試し、好みが定まってから量を買い足すのがおすすめです。

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