紅茶の二煎目のおいしい淹れ方|茶葉は何回まで使えるかの目安

紅茶の二煎目のおいしい淹れ方

ポットに残った茶葉を見て、「もう一回淹れられるのでは」と思ったことはありませんか。秋が深まり、一杯の紅茶をゆっくり味わう季節になると、二煎目の扱いが気になる方が増えます。今回は紅茶の二煎目がおいしくなる条件と、茶葉は何回まで使えるのかを丁寧に整理します。

紅茶の二煎目とは|そもそも何回淹れられるのか

二煎目とは、一度抽出した茶葉にもう一度お湯を注いで淹れるお茶のことです。日本茶や中国茶では二煎、三煎と楽しむのが当たり前ですが、紅茶については「一煎で使い切るもの」という説明を目にすることも多く、迷われる方が少なくありません。

結論から申し上げると、紅茶も茶葉の形状と淹れ方の条件が整えば二煎目まで十分においしくいただけます。ただし日本茶のように「同じ濃さでもう一杯」というわけにはいきません。紅茶は完全に発酵させた茶葉で、乾燥した葉が湯の中で開ききるまでに時間がかかります。一煎目で葉がしっかり開いていれば、内部に残った成分が二煎目でゆっくりと溶け出します。逆に、細かく砕いた茶葉は一煎目で成分のほとんどが出てしまうため、二煎目はお湯に近い味になってしまいます。

当店のティーサロンでお客様からよく聞かれるのは、「二煎目は body に渋みが強く出ませんか」というご質問です。実際には逆で、渋みのもとになる成分は比較的早い段階で溶け出すため、二煎目はむしろ渋みがやわらぎ、まろやかで落ち着いた味わいになります。一煎目が華やかな第一印象だとすれば、二煎目は余韻を味わうお茶。別物として楽しむ、という心構えがいちばんの近道です。

茶葉の形状別|二煎目の出方と抽出時間の目安

二煎目がおいしいかどうかを決める最大の要素は、茶葉の大きさです。紅茶の等級表記であるOP(オレンジペコー)のような大きな茶葉ほど成分がゆっくり出るため、二煎目に向いています。反対にBOP(ブロークンオレンジペコー)より細かい茶葉、特にティーバッグに使われるファニングスやダストは、一煎目で持ち味を出し切る設計です。

茶葉のタイプ一煎目の抽出時間二煎目の抽出時間おいしく飲める回数の目安
大きな茶葉(OP・ホールリーフ)3〜4分4〜5分2〜3回
中くらいの茶葉(BOP)2.5〜3分3.5〜4分2回
細かい茶葉(ファニングス・ダスト)1.5〜2分向きません1回
フレーバーティー3分4分(香りは控えめに)1〜2回
ハーブ・ルイボス5〜8分8〜10分2回

目安として、二煎目は一煎目より1分から1.5分ほど長めに蒸らします。同じ時間では確実に薄くなりますので、時計を見ながら少し待つのがコツです。三煎目まで狙う場合は、さらに1分ほど延長し、ミルクを加えずストレートで香りの余韻を楽しむ飲み方が合います。ご自宅の茶葉がどの形状にあたるか分からないときは、紅茶の種類一覧|産地別・製法別で選ぶ茶葉の違いもあわせてご覧ください。

二煎目をおいしく淹れる5つのコツ

1. 一煎目をきちんと注ぎ切る

ポットに湯が残ったままだと、茶葉は冷めた湯の中で抽出され続け、二煎目を淹れる前に渋みだけが出てしまいます。最後の一滴まで注ぎ切ることが、二煎目を守る最初の一歩です。

2. 二煎目まで時間を空けない

目安は一煎目を注いでから20分以内。濡れた茶葉は空気に触れると風味が抜けやすく、時間が経つほど水っぽい味になります。ポットにふたをして温度を保っておくと、二煎目の立ち上がりが違います。

3. 沸かしたての熱湯を使う

二煎目こそ湯温が大切です。一度開いた茶葉から残りの成分を引き出すには、95度以上の勢いのある熱湯が必要になります。保温ポットのぬるい湯では、香りが立たないまま終わってしまいます。

4. 湯量は一煎目と同じか少なめに

薄くなるのを見越して、一煎目が300ミリリットルなら二煎目は250ミリリットル程度に減らすと、濃度のバランスが取りやすくなります。カップ1杯分だけ淹れる、という考え方でも構いません。

5. 二煎目に合う飲み方に切り替える

二煎目はミルクに負けやすいため、基本はストレートがおすすめです。どうしてもミルクティーにしたい場合は、コクのあるアッサム系を濃いめに抽出してください。ミルクの入れ方については紅茶のミルクファーストとミルクインアフターの記事で詳しくご紹介しています。

二煎目に向く茶葉・向かない茶葉

二煎目を前提に茶葉を選ぶなら、まずは大きな茶葉の紅茶です。ダージリンスーパーファイン 100gのように上質な葉がそのまま残っているタイプは、一煎目で花のような香り、二煎目で穏やかな甘みと余韻というように、表情の変化を楽しめます。秋の午後、窓辺で読書をしながら二煎目までゆっくり味わうには最適な茶葉です。

フレーバーティーは、二煎目で香料由来の香りが一段落ちますが、茶葉そのものの味が前に出てくるためこれはこれで魅力があります。当店で人気のアイリッシュモルト 100gは、一煎目が甘く華やかなのに対し、二煎目はモルトの香ばしさが際立ち、栗やさつまいもを使った秋の焼き菓子とよく合います。実際にサロンでは、一煎目をミルクティー、二煎目をストレートでお出しして、同じ茶葉の二つの顔をお楽しみいただくこともあります。

反対に、細かい茶葉を高温で短時間抽出するタイプや、もともと強い渋みを持つ茶葉は二煎目に向きません。無理に淹れるより、一煎目を完璧に淹れることに集中したほうが満足度は高くなります。産地ごとの性格を知りたい方はブラックティー(紅茶茶葉)のカテゴリハイグレードティーのラインナップをご覧いただくと、大きな茶葉の紅茶を見つけやすいはずです。

ティーバッグの二煎目はどう考える?

ティーバッグは「一杯分をおいしく淹れ切る」ために設計されているため、原則として二煎目には向きません。ただし例外があります。ロンネフェルトのティーベロップ ダージリン 5枚入りのように、平たい封筒型の中に大きな茶葉がそのまま入っているタイプは、袋の中で葉がしっかり開くため、二煎目でも香りが残ります。

当店のティーサロンでお客様からよく聞かれるのは、「ティーバッグは何回まで使っていいですか」というご質問です。衛生面を考えると、同じ日のうちに、しかも二煎目までにとどめるのが安心です。ティーバッグを一度取り出した場合は、受け皿に置きっぱなしにせず、温めたカップに戻して次の湯を注ぐと温度が下がりにくくなります。手軽に試したい方はティーベロップのカテゴリから、大きな茶葉のものを選んでみてください。

なお、二煎目を繰り返すとポット内部に茶渋が残りやすくなります。内側が茶色くなってきたら、ティーポットの茶渋の洗い方を参考に、定期的にお手入れをしておくと、二煎目の味もきれいに保てます。

よくある質問

Q. 二煎目はカフェインが少ないのですか?

カフェインは比較的早く湯に溶け出す性質があるため、一般に二煎目のほうが含有量は少なくなります。ただしゼロになるわけではありませんので、カフェインを控えたい場面ではノンカフェインのお茶をお選びいただくほうが確実です。

Q. 朝に使った茶葉を夜にもう一度淹れてもよいですか?

おすすめできません。濡れた茶葉は湿った状態が長く続くと風味が落ち、品質面でも心配があります。二煎目は一煎目から20分以内、遅くとも同じお茶の時間の中で淹れ切ってください。

Q. 二煎目が水っぽくなってしまいます。原因は何でしょう。

多くの場合、湯温が低いか、抽出時間が一煎目と同じであることが原因です。沸かしたての熱湯を使い、蒸らし時間を1分ほど長めにとってみてください。それでも薄い場合は、茶葉が細かく二煎目に向かないタイプの可能性があります。

Q. 二煎目に合うお菓子はありますか?

渋みがやわらいだ二煎目には、バターの香るシンプルな焼き菓子がよく合います。アールグレイのパウンドケーキのように香りのある焼き菓子なら、お茶が控えめでもバランスがとれます。

まとめ

  • 紅茶も二煎目は楽しめます。大きな茶葉ほど向いており、目安は2回から3回です。
  • 二煎目は一煎目より1分から1.5分長く蒸らし、沸かしたての熱湯を使います。
  • 一煎目を最後の一滴まで注ぎ切り、20分以内に二煎目を淹れるのが基本です。
  • 二煎目は渋みがやわらぐため、ミルクよりストレートが向いています。
  • 細かい茶葉やダスト状のティーバッグは一煎で使い切るほうがおいしくいただけます。
  • 秋は香ばしさの出る茶葉を選ぶと、二煎目と焼き菓子の相性がより楽しめます。

あわせて読みたいコラム

🫖 ドイツ最高級紅茶ロンネフェルトをご自宅で

1823年創業・世界の一流ホテルが選ぶ本格紅茶。ギフトにもご自宅用にも。

ギフトを見る商品一覧・公式通販